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2007年6月9日 更新

初めて作った思い出のマイコン [ Nacom-68 ]

初めて作った思い出のマイコン

[ Nacom-68 ]

Nacom68

写真
思い出話

 〜 今と違って、『マシンの自作』といえば、
自分で設計して自分で配線することを指していた、古きよき時代でした。

はっきりと思い出せないのですが、確か中学から高校生にかけての頃だったと思います。
それまでラジオだのオーディオだのをいろいろと自作して楽しんでいたのですが、一冊の本が私の運命を変えました。
CQ出版社刊 松本吉彦著 『私だけのマイコン 設計&製作』 です。

とにかく、読みました。
そして、作りました。
それが、[ Nacom-68 ]です。
ネーミングに時代が感じられます。 (ひたすら大汗;;;;;)

若かった・・・ですね。

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》写真
[ Nacom-68 ] 外観
[ Nacom-68 ] 外観

上が Nacom-68、下は電源です。
この頃の入力装置といえば『トグルスイッチ』、出力装置は『LED』ですよね!
電源スイッチはちゃんと『ロック付き』(引っ張らないと切り替わらないやつ)です。

内部
内部

上ふたを開けたところです。
カードエッジ式の基板が並んでいます。

基板(1)
基板(1)

上左:CRTインターフェース、
上中:スイッチ入力/LED出力インターフェース、
上右:モニタROM・ワークRAM、
下左:汎用パラレル/シリアルインターフェース、
下右:CPU基板、です。
フロッピーインターフェース基板もあったのですが、残念ながら行方不明となってしまいました。

基板(2)−CPU周辺
基板(2)−CPU周辺

CPUは68000じゃないですよ。6800です。
左上に見えているのが6810、128バイトのメモリです。
128Kバイトじゃないですよ。(くどいって)

基板(3)−CRTインターフェース
基板(3)−CRTインターフェース

μPD472、2102A・・・懐かしい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

システムバス
システムバス

カードエッジコネクタ同士をスズめっき線で、
エンパイアチューブをかぶせて接続してあります。
これで動くんですから、のんびりした時代でした。

電源(1)−内部
電源(1)−内部

ごらんのとおり、3端子レギュレータ+トランジスタブーストです。
『スイッチング電源じゃないの?』と言うあなたはお金持ちです。
これがわかっていただける方、お友達ですね。

電源(2)−フロントパネル
電源(2)−フロントパネル

予算がないなりに、見た目にこだわったりするわけです。
サンドペーパーでヘアライン加工して、インレタ入れて・・・、
中学生なりにがんばってました。

回路図(1)
回路図(1)

トレペの方眼紙に手書きしてました。
主に授業中の内職でした・・・センセイすみません。

回路図(2)
回路図(2)

こんな感じです。
何度も消しては書きするので、トレペでないと耐えられなかったのでした。

コーディング
コーディング

こんな風に、ノートにコードを書いてハンドアセンブルしてました。
アセンブルしたらスイッチで「ぱちぱち」入力です。
右は私の運命を変えた偉大なるテキストです。
・・・ボロボロですが。

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》思い出話

写真からわかりますように、この頃は配線材として普通のビニル被覆のより線を使ってました。ラッピングワイヤを使った手配線というテクニックはずっと後で知りました。

残念ながら今も動くかどうかはわかりません。そのうちに試してみようかな・・・。


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