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2011年4月20日 更新 |
Mandelbrot集合描画支援ハードウェア [ Pyxis ]
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Mandelbrot集合描画支援 ハードウェア [ Pyxis ] 1988年12月17日 |
私が大学生だった1980年代の半ば、まだ6502や6809、Z80などの8ビットマイコンが全盛で、CPUクロックといえば4MHzくらいの頃のことです。 しかし当時のマシンスペックといえば、冒頭のとおり。
というわけで、マンデルブロしか能がない、でも高速な専用ハードウェアを作ってしまいました。 この Pyxis についての思い出は尽きません。 永かった配線作業が終わり、 結果は以下の通りです。 そして、完成からずっと後の1994年に、CQ出版社の『インターフェース』誌上で開催された『ハードウェア設計コンテスト』の自由課題部門において、優秀賞をいただくことができました。 |
Pyxis は361個もの標準TTLを使用し、ユニバーサル基板上に手配線で仕上げたシステムです。
1986年から88年にかけての丸2年間、まさに寝食を忘れて没頭し、ばかばかしいほどの労力を注ぎ込んだ作品を見てやってくださいませ。
[ Pyxis ] 外観
タカチのアルミケースに入っています。 |
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内部
上ふたを開けると不気味に基板が現れます。 |
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基板−部品面
Pyxisは4枚の基板で構成されています。 |
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基板−はんだ面
青く見えているのが配線です。 |
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配線の様子(1)
部品配置をどんなに工夫しても、ある程度配線が錯綜するのは避けられません。 |
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配線の様子(2)
自分で言うのもなんですが、結構きれいでしょ? |
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ラッピングワイヤ
配線に使用したラッピングワイヤです。 |
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動作の様子
Lynxと接続して動作しているところをビデオに撮ってみました。 |
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8ビットCPUバス−USB変換器(1)
8ビットCPUバスをUSBの仮想COMポート経由で制御できるようにするための小品を製作し、Windowsマシンと接続できるようにしてみました。 |
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8ビットCPUバス−USB変換器(2)
中身はこんな感じ。基板の固定がヒノキ棒というところが私らしいかも。(^^) |
Windowsマシン接続記念に、改めてビデオを撮ってみました。 |
より詳しい内容についてはハードウェア設計コンテスト 最終レポートのページへどうぞ。
全回路図も公開しています。
今、改めて見ると、我ながら『よく作ったなあ・・・』という感じです。
これまでいろんなものを作ってきましたが、この Pyxis だけは二度と作れません。断言。
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