放課後の電子工作 HOME > Mandelbrot集合描画支援ハードウェア [ Pyxis ] > ハードウェア設計コンテスト 最終レポート [HTML版] > 9.ハンドリングソフトウェア

[ Pyxis ]
ハードウェア設計コンテスト
最終レポート

9.ハンドリングソフトウエア


表紙
目次

1. 製作の目的
1.1 対象
1.2 問題点
1.3 解決法
1.4 略記号について

2. システム概要
2.1 設計方針
2.2 システム的機能
2.3 動作の概要

3. システム設計
3.1 演算フローの検討
3.2 数値のデータ表現
3.3 式(1-5)の判定法

4. 機能ブロックの解説
4.1 システムブロック
4.2 加算・減算回路
4.3 乗算回路
4.4 Ox:Cx生成回路
4.5 Oy:Cy生成回路
4.6 Xx:Zx2−Zy2+Cx演算回路
4.7 Yy:2ZxZy+C演算回路
4.8 Rr:Zx2+Zy2演算回路
4.9 Cn:制御回路
4.10 回路図の構成

5. タイミング設計
5.1 タイムチャートの表記法
5.2 タイムチャート

6. 使用部品

7. 実装設計
7.1 基板
7.2 レイアウト

8. 製作

9. ハンドリングソフトウェア

10. 結果
10.1 実行時間
10.2 設計目標との対比

11. 終わりに

付録1 制御信号と出力条件
付録2 タイムチャート
付録3 部品表
付録4 部品レイアウト図 (約240KB)
付録5 回路階層と機能説明
付録6 全回路図 (約1.7MB)


HOME

Copyright 2003-2006
Chiaki Nakajima.
All rights reserved.

 

 Pyxisのハンドリングのためにサポートソフトウエア(名称MP)を作成しました.主な処理は2.2で説明したようなハンドリング処理と画面描画です.しかし折角ですので,M集合の探検に便利な機能(コマンド)を用意しました.
 写真9-1はMPによる描画画面です.
 画面には3つの矩形描画領域があり,左下を全体領域,左上を親領域,右の大きな箱を子領域と呼びます.子領域は拡大描画の結果などが表示されるメインの領域で,これの左下と右上に座標(a,b)-(a,b)がそれぞれ表示されています.
 親領域には,子領域に描画されている拡大を行う前の図形が表示されます.あわせて親領域内には,その中で子領域が対応する部分を示す枠と矢印が表示され,親の中のどこを拡大しているのかがわかるようになっています.
 全体領域にはM集合の全体像が常に表示されており,同様に親領域が対応する部分を示す枠と矢印が表示されます.いま全体の中のどの辺を拡大しているのかがわかるようにしています.
 拡大する部分の指定は,ズームインコマンドで行います.写真9-2のように子領域内で枠を指定し,最大反復回数を入力します.すると子領域内の図形が親領域にコピーされ(写真9-3),指定した枠の部分が子領域に拡大描画されます(写真9-4).この結果が写真9-1です.
 写真9-2のように枠で指定した座標と最大反復回数のデータは,拡大指定情報としてメモリにツリー状に蓄えられます.次回からは同じ枠を指定しなくても,写真9-5のように番号で指定できます.また,このツリー情報はファイルとしてセーブ/ロードできます.拡大の過程できれいな図形を見つけても,別の機会に改めて同じところへたどり着くことは非常に困難です.

pic9-1[写真9-1]

pic9-2[写真9-2]

pic9-3[写真9-3]

pic9-4[写真9-4]

pic9-5[写真9-5]

[図9-1]MPのコマンド体系

△ページの先頭へ戻る